~世界の成人のカルシウム摂取量~
世界の成人のカルシウム摂取量をみると、アメリカ、フランス、スウェーデンなどが1000mgほどで、日本人の2~3倍も摂取しています。
~日本人のカルシウム摂取量は先進国で最下位・・・。~
アメリカでは1日1000mg以下の人は5人に1人ですが、日本では1000mgも摂取している人は20%もいません。
日本人の食文化が中途半端に欧米化したことが原因になっています。
昔からのカルシウム源である海藻・小魚・豆腐などをあまり食べなくなり、且つ乳製品も摂らなくなったのが原因です。
そしてそのカルシウム源の摂取を復活させ、乳製品一段と増やせば、欧米並みにカルシウムを摂取することも可能でしょう。
~平均身長の伸び悩みはカルシウム摂取量に関係!?~
日本人の平均カルシウム摂取量と、17歳の平均身長の年次推移の関係を比べると、ここ十数年間はカルシウム摂取量の増加がみうけられず、それに比例して平均身長も伸び悩んでいます。
身体が発達する時期にしっかりカルシウムを摂取し、強い骨を作らないと成人になってから、骨粗鬆症になって骨が折れやすくなるという問題もおきかねません。
~水からもカルシウムが摂取できます~
日本は火山が多く、土地は火山灰でできています。火山灰の土地には、カルシウムやマグネシウムみたいにアルカリ土類金属は、あまり含有されていません。なので日本の水にはカルシウムやマグネシウムはあまり含有されていないのです。
その点ヨーロッパの水には、カルシウムやマグネシウムが豊富です。水は毎日飲んだり、料理にも使用するので水だけでもヨーロッパの人達はミネラルをかなり摂取しています。
近年はミネラルウォーターが豊富で、スーパーなど簡単に手に入るようになりました。
そして欧米のミネラルウォーターは、その名の通りミネラル分を豊富に含んだものが沢山あります。
コントレックス(フランス)はかなり豊富なカルシウム、マグネシウムを含有しています。
コントレックスは少し味にクセがありますが、ヨーロッパでは妊産婦のカルシウム補給源としても勧められています。そしてエビアン、ペリエ、ヴィッテル、バルベールは手に入れやすく、味も良いので色んな場面に使いやすいですね。
~乳製品はカルシウム源として優れていますが・・・。~
牛乳は身長増加への影響は大きいと言われています。しかしながら、「牛乳だけ飲めば身長が増加する」「牛乳を飲まないと身長が伸びにくい」といったような先入観がある人も多いようなのですが間違いです。
背が低いので毎日沢山の牛乳を飲んだり、飲まされている子供がよくいます。身長が低い原因はカルシウム不足だけではありません。そして、牛乳を飲みすぎると、他の食べ物を食す意欲がなくなったり、肥満になったりして、身長の増加が失われることもあります。
~カルシウムは出来るだけ食物から摂取しましょう(^^♪~
カルシウムのサプリメントを飲むのはどうなのか?誰でも思う疑問ですよね。飲んでもいいのですが、カルシウムは出来るだけ食物から摂取しましょう。
様々な訳があり、1つ目は自然界の食品から摂取する方が、カルシウム以外のミネラルも同時に摂取できるからなのです。そして亜鉛やマグネシウムも大事なのです。
そして2つ目は、薬等に頼ったカルシウムの摂取は、すぐに飽きやすい事です。毎日の食生活でカルシウムを摂取する習慣をつけると、それは生涯の習慣になりますが、毎日毎日薬を服用する人は結果的に少ないはずです。
カルシウムを含有した栄養補助食品も販売されていますが、牛乳アレルギーがある子供の場合は補助食品に頼ることもありますが、補助食品には牛乳の成分が入っている食品もあるので、牛乳アレルギーの子供は注意が必要です。
牛乳以外の原料で作られた食品でも、味付けなどに脱脂粉乳などが含有されていることが多いので必ず成分表示を確認しましょう。
~どのくらいカルシウムって必要なの?~
カルシウムの必要量は、年齢によって違います。大人は1日600mg必要ですが、発育期の子供は1.5倍の900mg必要なんです。
アメリカでは発育期の子供のカルシウムは1200mgとなっており、日本のカルシウム必要量は、諸外国で決まっている量と比較して少なくなっています。最低でも日本程度のカルシウムは必要なので、出来る限りアメリカの必要量を満たすようにしましょう。
~外で遊ぶことも大切です(^^♪~
日照時間の短い北欧では、かなり大量のカルシウムを摂取するように勧められています。これは、日光の少ない北欧では、カルシウムの吸収を良くする活性型ビタミンDが休内で作られにくいためです。日本では活性型ビタミンD不足にはなりにくいのですが、ほとんど外で遊ばない子供の場合は注意が必要です。