身長が伸びるのに必要なアミノ酸の摂り方

~体の成長は栄養バランスと食事のメニュー~

たんぱく質は色々な食品から摂取することが重要です。体の発育にとって栄養はバランスとバラエティが大切です。

~バランスを考えてアミノ酸を摂取!~

たんぱく質が体の中に入ると分解されてアミノ酸になります。
アミノ酸は約20種類あり、その中の9種類は人間の体の中では合成できず、食品から摂取しなければならないので、【必須アミノ酸】と呼ばれます。子供の場合は、アルギニンも必須アミノ酸で、食品によってアミノ酸の含有率は色々です。
人間に必要なたんぱく質を効率よく摂取する方法として、それに見合った必須アミノ酸の量の組み合わせ考え、特定の食品の必須アミノ酸の構成と比べ栄養価を判定する方法があります。この方法で算出された数値を【アミノ酸スコア】といい、100に満たないものを【制限アミノ酸】といいます。アミノ酸スコアが高いものが良質なたんぱく質です。

~アミノ酸スコア(^^♪~

肉類のアミノ酸スコアは100点で、豚肉はリジンが多く含まれ、米と一緒に食べると、リジンを補う役割をしてくれます。
鶏肉や大豆も、バランスよくアミノ酸を含んでいます。
米のアミノ酸では、リジンが特に少ないです。
牛乳は、バランスよくアミノ酸を含んでいて、パンや米に少ないリジンも多めに含んでいます。
鯵(アジ)には、リジンが非常に多く含まれていて米と一緒に食べると最適です。
野菜は、健康を考えたレシピには必要不可欠ですが、アミノ酸源としては劣ります。ごはんと野菜だけの食事では、たんぱく質不足になってしまいます。
小麦には、リジン、スレオニンが少ないですね。

~子供にはアルギニンが重要~

身長はごはんやパンだけでは伸びません。
ごはん茶碗1杯には約2.9gのたんぱく質が含まれています。10歳男子の1日たんぱく質必要量は75gなので、1日3杯程度の約8.7gのごはんから摂取できるたんぱく質は、必要量の11%程度です。
そしてごはんだけ食べた場合、アミノ酸のバランスが悪く摂取したたんぱく質の65%程度しか吸収しないので、全然たんぱく質が足りません。
ごはんやパンを食べずにおかずばかり食べるのもよくありません。ごはんやパン、麺類などからエネルギーを摂取していないと、せっかく摂取したたんぱく質が身長を伸ばすのに使われず、エネルギー源として使われてしまいます。そして、脂肪の摂取しすぎになる可能性があります。

~身長増加に効果的!高たんぱく質と低脂肪食~

【肉の選び方】
肉には、子供の成長にとって大事なたんぱく質がたくさん含まれています。しかし、肉には脂肪もたくさん含まれていることが多いので注意しましょう。
知識としては、肉の種類によって含まれる脂肪の量が違うという事です。
肥満になりやすい子供は注意が必要です。そして脂質の多いものを食べると、すぐにお腹いっぱいになってしまう小食の子供も、脂肪を摂取しすぎないようにする工夫が必要です。
そして近年、環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)による食肉や魚類の汚染についても注意しましょう。
汚染物質は、ほとんどが肉の脂肪に含まれています。こういう事からも、脂肪は摂取しすぎないようにしましょう。
肉は高いものが良いとは限りません。実は高い霜降り牛肉は、脂肪が多くたんぱく質は少ないんですよ。
【肉の食べ方】
①牛肉
牛肉の中でたんぱく質が比較的多く、もっとも脂肪が少ない部位は、ヒレとももです。その次に肩、ランプ、サーロイン、肩ロース、バラの順で脂肪の量が多くなっていきます。
ヒレ・・・別名テンダーロイン。きめが細かくかなり柔らかい肉でたんぱく質を多く含みます。
もも・・・他の部位の肉と比較して脂肪が少なく、ヒレやロースよりもきめは粗くなりますが、それでも十分柔らかいです。
②豚肉
豚肉の中でもっとも脂肪が 少ないのはヒレです。その次に、もも、肩、肩ロース、ロース、バラの順になります。
ヒレ・・・全ての部位の中でもっとも柔らかく、たんぱく質を多く含み、脂肪の含有量は少なく、最上級の豚肉です。
もも・・・他の部位の肉と比較して脂肪が少なく、ヒレやロースよりきめは粗くなりますが、それでも十分柔らかいので、日頃様々な料理に利用できます。
③鶏肉
ささみ・・・鶏の第2胸筋にあたる部位で、牛や豚のヒレに相当します。鶏肉のなかでは肉質がもっともやわらかく昧も淡白です。
脂肪はほとんど含有せず、逆にたんぱく質は、鶏肉の中でもっとも多く含有されていて、しかもアミノ酸がバランスよく含有されています。
もも・・・運動する時によく使われる筋肉部位のため、胸肉よりやや硬めです。
たんぱく質や脂肪が多く、鶏肉の中では味が良いです。脂肪の多くは皮に含まれているので、脂肪を避けたい時は皮を取り除くといいでしょう。皮を全部取り除けば、脂肪の量は約2分の1に減少します。
胸肉・・・ももと比較して色が白っぽく、脂肪もやや少なめで肉質は柔らかく、くせのない味です。たんぱく質はもも肉と同じ程度含まれます。
【魚介類の食べ方】
魚は肉と比較して、高たんぱく低カロリーのものが多いですが、魚の種類によってはかなり栄養が違います。
魚の場合、高たんぱくなものほど低脂肪で低カロリーなんです。タラやマグロの赤身はかなり高たんぱくですが、脂肪は少ししか含有されていません。それに対してブリやサバは、たんぱく質は少なめで、脂肪が多く含有されており、高カロリーな魚です。
そして、内分泌撹乱化学物質による魚類の汚染も進んでいるといわれています。ダイオキシンなどの汚染物質は、脂肪に蓄積する性質があるので、脂肪の摂取しすぎは注意が必要です。例を言うならばマグロはトロより赤身のほうが安全なんです。
遠洋の魚が絶対安全とはいえません。加工されて輸入されてきた魚は、原形がわからないので、奇形があってもわからないのです。なるべく、魚の顔や形もよく見てから購入しましょう。

~インフォメーション~

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