成長ホルモンで身長が伸びる?

~成長ホルモンを補う~

成長ホルモンが不足している子供に成長ホルモンを補えば身長は伸びようとしますが、栄養が不足している子供に補っても改善しません。

~成長ホルモンだけではなく十分な栄養が必要不可欠~

成長ホルモンが十分に分泌されていても、栄養が不十分だと身長は増加しません。そして、適度な運動がなく、身長が伸びたとしても、骨折しやすい骨になってしまうのです。
骨の発達を家の建て方に言い換えれば、ホルモンは釘や接着剤で、たんぱく質やカルシウムは鉄筋や木材に当てはまります。釘や接着剤があっても鉄筋や木材がないと、家は完成しません。
身長は、足りないものがあると増加しなくなり、それを補うと伸びが良くなります。

~脳下垂体から成長ホルモンは分泌される~

成長ホルモンは、脳下垂体と呼ばれる場所でつくられます。
脳下垂体は、その名のごとく脳に垂れ下がった臓器です。大きさは指の先端程しかありませんが、脳下垂体では、成長ホルモンの他に大切なホルモンがいくつかつくられています。
成長ホルモンの異常がある人は、脳下垂体でつくられる他のホルモンの分泌も鈍いことがあります。
脳下垂体は、脳の下の狭い所にあるので、仮死分娩(生まれた際、呼吸がうまくできずに脳に向かう酸素が不足する)や骨盤位分娩(さかご)などの分娩時の困難や、頭部の外傷などで障害をおこしやすいです。
そして人間の脳は、知力をつかさどる大脳皮質と呼ばれる脳の外側がかなり大きくなっているので、他の動物と比較すると、脳下垂体とその周りの部分は比較的小さくなっています。その影響で他の場所より障害を受けやすくなっているともいわれます。

~年間の身長増加率に注目(^^♪~

子供の身長は、今何cmよりも前より何cm伸びたの方が大事なんです。
今の身長が低かったとしても伸びが良いと、そんなに心配する事はありません。
【女子は年間でどのくらい身長が伸びるのか?】
女子の身長は10才頃から増加時期に入ります。乳房がふくらみ始める時期で、12才頃初潮がはじまり、それからはあまり身長が増加しなくなります。
女子は、男子よりも2年程早く大人の体になり、骨が固くなってくるため身長は男子よりも13cm程度低くなります。
思春期が遅く初潮が遅い子供は、子供の時期が長く身長が伸びる期間がある為に思う以上に身長が高くなります。このような状態を、体質性思春期遅発(おくて)と言います。
【男子は年間でどのくらい身長が伸びるのか?】
男子は、12歳~14歳頃が身長の増加時期となり子供によって増加時期は異なることがあります。
そして、女子より思春期に入る時期が2年程度遅れます。
最終的に男子は、女子より子供の時期が長く、思春期の身長増加も良いので、女子よりも身長が高くなるのです。

~遺伝で身長は決まるのか?~

子供の身長が低い、高いなどは両親の遺伝が考えられますが、遺伝だけで身長が決まるわけではないんです。
両親の身長が高い時でも、子供の身長が低い時もあります。そして、両親の身長が低い時でも、子供の身長が高くなる事もあります。
その他の原因では、自然の環境、栄養状態、生活の環境、十分な睡眠、運動、病気などなど、色んな事が子供の身長に係わってきますし、両親の愛情も見えない大きな原因となってきます。

~インフォメーション~

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